年始、真冬のNY。
夜8時頃 ステイ先のシェアハウスに到着した。
その翌日には大寒波の到来で外は朝から大吹雪となり、JFK空港も閉鎖となっていた。
もう1日ズレていたらNY行きの便は飛ばなかったろう。
NYの街は仕事も学校もお休みとなり、
外出している人はほとんど居ない。
でも今回はホテルステイではないので食料調達をしなければならない。
恐る恐る外へ出る。
昨日までは
「明日は散歩がてら、どこかで朝食を取ろうかなぁ」
なんて思っていたけれど、、
とんでもない!!
吹雪で前が見えないし、
分からない場所に行って迷って帰ってこられなくなったら大変!
一生懸命歩いたけれど、どうやらステイ先の周りをグルグル周っていただけのようで、
一番近いデリ(コンビニのような所)で水やパン、スナック、ゆで卵など最低限の買物をし、帰宅する。
その日の夕方
吹雪もだいぶおさまり、初めてのレッスンへ。
先生のご自宅へと向かった。
NYでは、
ステイ先や講師の紹介してくれた現地の日本人女性コーディネーターにお世話になっており、彼女に先生のご自宅まで案内してもらった。
その道中で、いくつものデリに立ち寄った。
先生から
「雪で外に出られなかったからバナナを買ってきて欲しい」
と頼まれたそうだ。
この雪でバナナが品切れなのか入荷していないのか、
どのデリでもなかなかバナナが見つからない。
4軒ほど回ってやっと入手できた。
雪道は除雪車で整備されている。NYでは雪が降ると、市の対応がきちんとしているそうだ。
除雪車が稼働していなかったり、必要な連絡がいかなかったりするとクレーム問題らしい。
先生のご自宅に着くと、彼女はちょうどパイを焼いていて一緒にいただきながらリラックスした中で会話が始まった。(もちろん私は緊張していたけれど)
歌声も、話し声も笑い声もパワフルな 細身の黒人女性だ。
彼女はビーガンで、手作りパイにも砂糖は入っていないのよ、と説明してくれる。
食事にはかなり気を遣っているらしい。
NYの人たちは勢いよく英語を喋る。
圧倒されて細かい意味がなかなか理解できないが、
こちらから口を挟むことが重要だ。
日本では人の話を遮るのは失礼とされているが、
アメリカでは決してそうではない。
遮らなければ会話にも入っていくことができない。
レッスン中も分からなければ
「今のはこう言う意味?」
「理解できなかった」
など意思を伝える必要がある。
黒人の方は面倒見がよく、分かるまで丁寧に説明をしてくれるし。
録音をしておいて、後から会話を聞きなおすことも大いに英語の勉強となる。
・・・・・・つづく
Text:Emma