第7回 録音した自分の声にビックリの秘密
「自分の声は一番の先生」
意外と知られていないことですが、
耳の内側と外側では音の聞こえ方にかなりの「差」があります。
自分の声を録音して聞いたことがある方なら
知っている方もいるかと思いますが、
初めて聞いたときはビックリするもんですよね。
あれはレコーダーが壊れているのではありません。
残念ながら事実です(笑)
試しに誰か友達の声を録音して聞いてみて下さい。
いつも通りですから。
ナゼそうなるのかと言いますと、それは
「鼓膜の内側(内耳)と外側(外耳)の音の聞こえ方がまったく違う」
という事実によるものです。
(細かい説明はレッスンで)
普段、皆さんが話して聞こえている
自分の声は内耳で聞いています。
内耳では自分の都合に合わせた聞こえ方になります。
その証拠に極端な環境でない限り、
自分の声がうるさかったり、
逆に聞こえなかったりってあまりないですよね?
それは勝手に(自分だけに)
都合良く調節しちゃってるからなんです。
だから歌声も話声も実際より
(自分だけに)良く聞こえてしまうのです。
当然、人に聞いてもらえる歌を歌うには、
いつもの内耳バージョンを聞いていてはマズいです。
外耳で聞いてそれを磨いていく必要がありますよね。
さてそこで!
自分の声を確認するためのカンタンな練習方法をお伝えします。
1、レコーダーで録音して、ちゃんと歌えてるかチェックする。
2、一人カラオケに行き、マイクを通してスピーカーから出てくる
自分の歌声をしっかりと確認し練習する。
【注意】その際にはリバーブ(エコー)はオフにしてください。
たったこれだけです。
他人に聞いてもらう前に
自分でオカシなところは修正できます。
例えるなら、鏡を見ないで化粧していたの
をしっかりと鏡を見て練習すれば当然うまくなる。
といったところです。
しかもこれを繰り返していると、
自分が今ちょうど出している声が聞いてる人に
どのように聞こえているかの予測がどんどんつくようになります。
つまり、どのように発声すると
どのように伝わるかがわかるという能力がつくのです。
実にジミな作業ですが
とても大事な気付きを得ることができます。
自分の歌声をしっかりと確認し、
練習してからみんなに披露しましょう!
ぜひお試しあれ!